蓄電システムを選ぶ際に押さえておきたいポイントをご紹介します。
長く使い続けるものなので、じっくりと比較検討し、最適な蓄電システムを選びましょう。
同じ初期電池容量でもサイクル数の違いによって、10年後の電池容量は大きく異なります。
ライフサイクルコストは、蓄電システムの場合、購入から廃棄に至るまでの「総費用(生涯費用)」を示すものです。
初期費用(イニシャルコスト)に目が行きがちですが、蓄電池には寿命があるため「寿命(サイクル数・電池容量)」を考慮したライフサイクルコストで検討することが重要です。
サイクル数は、充電と放電を1セットとして、何回充放電を繰り返すことができるかという回数です。
蓄電池の寿命の目安は、サイクル数または年数で表されます。
最大サイクル回数(寿命)に達すると、蓄電池の容量・性能が大きく低下し、十分なバックアップ時間を確保できなくなる場合があります。
高品質で長寿命の蓄電システムを選ぶことで、ライフサイクルコストを低減するとともに、長く安心して使用することができます。
自然災害や予期せぬ事故など、万が一の事態に備えて安全性の高い製品を選びましょう。
蓄電システムは、携帯電話用電池の何百倍ものエネルギーを蓄えるため、扱い方を誤ると火災等の重大な事故につながるリスクがあります。
一般的に蓄電システムは、電池管理装置(BMU)によるシステム制御によって電圧や温度を監視・制御し、安全性を担保しています。しかし、地震や火災等の災害による二次被害や予期せぬ事故等により蓄電システムや電池管理装置に異常が発生すると、発煙・発火につながる可能性があるため、安全性の高い電池セルを搭載した製品を選ぶことをおすすめします。
使用可能温度範囲が広い製品は、多様な使用環境に対応可能です。
蓄電システムは、温度・湿度といった周囲環境の影響を受けやすい製品です。各メーカーが推奨する使用可能温度範囲外の温度では十分な性能を発揮することができません。設置環境によっては保証対象外や設置不可となるケースもあるため検討する際には注意が必要です。
温度特性に優れた蓄電システムを選ぶことで、寒冷地や直射日光が当たり高温となる家屋南側への屋外設置が可能となり、スペースを有効活用することができます。
エリーパワーの電池セルは、
ー20℃から60℃※の広い使用可能温度範囲が特長です。低温から高温まで幅広い温度帯域で安定した性能を発揮するため、多様な使用環境に対応可能です。
※ 蓄電システムの動作保証温度範囲とは異なります。