2025年3月開業 阪神タイガースファーム本拠地ゼロカーボンベースボールパークにエリーパワー製の高安全な大容量蓄電池が採用されました。

 当社エリーパワー株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役会長 兼 CEO:吉田博一)の大容量蓄電システムが、2025年3月に尼崎市小田南公園で開業する阪神タイガースファーム本拠地「ゼロカーボンベースボールパーク」に導入されました。
 太陽光で発電したクリーンな電気をためておく大容量蓄電池の導入、および蓄電池にためたクリーンな電気も活用するゼロカーボンナイターの開催は、セ・リーグ球団の球場で初めて(※1)となります。
 当社製品が採用されましたのは、ゼロカーボンベースボールパーク(以下、同施設)で必要となる厳しい基準を満たすものであり、創業以来バッテリー起因事故ゼロという実績も評価されたものだと考えております。
(※1)2025年1月31日時点 自社調べ(セントラル・リーグ各球団へ確認済)
  ゼロカーボンベースボールパークの俯瞰イメ―ジ

夏の暑さから選手・観客を守る「ゼロカーボンナイター開催」を支える蓄電池

 同施設は、兵庫県西宮市から尼崎市小田南公園へ移設される阪神タイガースのファーム本拠地であり、プロ野球球団と連携したスポーツによるまちづくり・観光振興・地域活性化に加え、脱炭素社会や循環型社会を実現する施設です。施設内各所に設置された太陽光パネルでは、年間約73万kWhの発電が計画されており、これは日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎で想定される年間電力使用量の80%以上を賄う計画で、その他、小田南公園内の各施設や虎風荘(選手寮)、室内練習場にもクリーンな電力が供給されます。

 近年、夏の暑さが厳しさを増していることから、選手や観客を暑さから守る対策として、日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎では試合の約半数をナイター開催する予定ですが、日射がないナイターの時間帯は、太陽光で発電ができず、クリーンな電力の活用が難しい状況でした。そこで、クリーンな電気も活用できる「ゼロカーボンナイター」の実現に向けて、電気をためて必要なときに出すことができる蓄電池の導入が決定され、当社エリーパワーの大容量蓄電システムが採用されました。

球場(日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎)
2025年に予定されている67試合のうち
31試合がナイターでの開催予定

選手寮横に設置された大容量蓄電システム
・電源盤:計100kW(50kWx2セット)
・電池盤:計194.4kWh(97.2kWhx2セット)

当社蓄電池採用の決め手

 当社は蓄電池の心臓部分はバッテリーであるとの考えのもと、全ての製品に自社開発・製造したバッテリー「HY battEliiy Lシリーズ(以下、HYバッテリー)」を搭載しております。このバッテリーは、独自性の高い技術が詰め込まれた純国産電池であり、同施設で必要となる厳しい基準を満たすことができるバッテリーであることが、採用される決め手になったと考えております。
  HY battEliiy Lシリーズ
■HYバッテリーの3つの特徴

①公共性の高い場所でも安心して使用できる「高安全性」
同施設は不特定多数の人が集まる公共性の高い場所のため、高い安全性が確保されている必要があります。
HYバッテリーは、国際的認証機関TÜV Rheinland(テュフ ラインランド)の厳しい製品安全検査に、世界で初めて(※2)合格した大型リチウムイオン電池であり、ショートしても圧し(おし)潰しても過充電しても熱暴走のリスクがなく発煙・発火いたしません。
(※2)安全基準認証(リチウムイオンセルの過酷条件試験マニュアル v.2:2011)

②使用頻度が高くてもへたらない「長寿命」
同施設では、蓄電池を毎日使用するため、使用頻度が高くてもへたらない耐久性の高いバッテリーが必要です。通常、蓄電池は充放電を繰り返すごとに蓄電可能な容量が減少していきますが、HYバッテリーは、電池材料や構造の最適化等により、15年繰り返しフル充放電(約17,000回)を行っても電池容量保持率70%という長寿命を実現し、10年単位の使用に耐えうる品質となっています。

③寒暖に強く過酷な環境でも作動する「温度特性」
同施設に設置される蓄電池は屋外設置のため、直射日光や寒暖に耐えうる温度特性が求められます。極端な寒さ・暑さの下では作動しないことが多いリチウムイオン電池ですが、HYバッテリーは-20℃から60℃まで幅広い温度領域で作動いたします。そのため空調や冷却設備を別途設置することなく、トータル運用コストを削減することもできます。

詳しくは、「エリーパワー電池セルの要素技術」をご覧ください。

創業以来、事故ゼロのHYバッテリー搭載製品

 2006年の創業以来「地震や災害の多い日本で、安心して使用するには、どんな性能が必要か」という発想でバッテリーを開発・製造しております。
 当社の蓄電池出荷台数は、累計10万3千台(※3)を超えておりますが、創業以来、バッテリー起因事故が起こったことはございません。
 このような高い安全性にこだわりがあるのは、地震などで建物等が倒壊し蓄電池が破損したとしても、内部のバッテリーから火災など二次被害を起こさせないという責任と覚悟からです。
 災害の多い日本だからこそ「いつもだけでなく、もしもの時にも安心を」。創業から変わることのない私たちエリーパワーの信念です。  (※3)2024年12月末時点

関連資料

【プレスリリース】2025年3月開業 阪神タイガースファーム本拠地ゼロカーボンベースボールパークにエリーパワー製の高安全な大容量蓄電池が採用されました。(PDF形式/0.7MB)

お問い合わせ先

エリーパワー株式会社
https://www.eliiypower.co.jp/
〒141-0032 東京都品川区大崎1-6-4 新大崎勧業ビルディング19階
事業内容:大型リチウムイオン電池および蓄電システムの開発、製造、販売

■報道関係お問合せ先  広報部 玉井
・電話番号:03-6431-9047(広報部)/070-4285-6694(玉井) 
・お問い合わせフォーム:
 https://www.eliiypower.co.jp/contact/coverage

■製品に関するお問合せ先
・電話番号:03-6431-9044(本社営業部)
・お問い合わせフォーム:
 製品ご購入前のお客様はこちら
 https://www.eliiypower.co.jp/contact/product
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