■Power Storagerシリーズとは
学校などの公共施設や工場、ビルや商業施設等電力消費量が多い場所に導入頂けるよう設計した汎用型産業用蓄電システムのシリーズであり、当製品は2012年に発売した「Power Storager 10」以降、4機種目の製品となります。
■商品名に込めた想い
GXとはグリーントランスフォーメーションの意味であり、蓄電池が実現できる高い環境貢献性、脱炭素化というイメージを想起させるだけでなく、当社創業時からの「蓄電技術の普及を通じて環境問題・エネルギー問題の解決に貢献する」という意志も込められています。
昨今の世界情勢・経済状況を鑑み、安定供給・アフターサービスの観点から国産品を希望されるお客様の声が増えております。その声にお応えすべく、電池盤・電源盤ともに日本国内で開発・設計・製造された当製品は純国産品であり、「MADE IN JAPAN QUALITY」の名に相応しい製品であります。
当製品は、劣化に強い自社開発・製造のバッテリー(
HYバッテリー Lシリーズ)を搭載した電池盤と、発電量予測と電力消費量予測に基づいた最適化制御に加え、リアルタイムな発電状況を確認することができる電源盤がセットになっております。CO2排出量の少ない太陽光を余すことなく活用することができるGXという名を体現した製品です。
これから当社は、定置用バッテリーメーカーとして住宅用蓄電池で培ってきた実績・技術をもとに蓄電容量1MWhクラスまで対応できる
当製品を足掛かりとして、今後は系統用蓄電池分野への進出も視野に入れております。系統用蓄電池は、
HYバッテリーの「高安全・長寿命・幅広い温度特性」という強みを十二分に活かす事ができる分野であり、この進出は、エネルギー効率を高め、真に持続可能な社会を実現することにつながり、当社創業時からの想いである蓄電技術による社会課題の解決に資するものであると考えております。
そのため、系統用蓄電池分野の進出をにらみ、自社バッテリー製造拠点である川崎工場に当製品として最大級の蓄電容量となる1MWhの蓄電システムを導入いたしました。
自社利用を進め、利用データ・実績を活用し、系統用蓄電池分野に向けて新たな製品開発を行っていきたいと考えております。
1. 使用頻度が高くてもへたらない「長寿命」
産業用蓄電池は、1日に複数回充放電をすることもあるため、耐久年数が長く、使用頻度が高くても、へたらない耐久性の高いバッテリーが必要です。通常、蓄電池は充放電を繰り返すごとに蓄電可能な容量が減少していきますが、HYバッテリーは、電池材料や構造の最適化等により、15年繰り返しフル充放電(約17,000回)を行っても電池容量保持率70%という長寿命を実現し、10年単位の使用に耐えうる品質となっています。
2. 寒暖に強く過酷な環境でも作動する「温度特性」
産業蓄電池が設置される場所は、屋外設置が多く、直射日光や寒暖に耐えうる温度特性が求められます。極端な寒さ・暑さの下では作動しないことが多いリチウムイオン電池ですが、HYバッテリーは-20℃から60℃まで幅広い温度領域で作動いたします。そのため空調や冷却設備を別途設置することなくトータル運用コストを削減することもできます。(充電時間や使用電力量は温度によって変わります)
3. 「創業以来、電池起因事故ゼロ」の実績が誇る「高安全性」
当社は2006年の創業以来「地震や災害の多い日本で安心して使用するには、どんな性能が必要か」という発想でバッテリーを開発・製造しており、累計出荷台数10万5千台(※1)を超える全ての蓄電池において、バッテリー起因事故が起こったことはございません。
ショートしても圧し(おし)潰しても過充電しても熱暴走のリスクがなく発煙・発火しないHYバッテリーは、火災事故がニュースに取り上げられることもある産業用蓄電池や系統用蓄電池分野において、安全性は最優先すべき事項であり、当社HYバッテリーであれば、安心してご使用頂けます。 (※1)2025年3月末時点
1. 発電量予測と電力消費量予測に基づいた最適化制御
1日半(36時間)先までの気象予測データから発電量予測を、電力消費実績データから電力消費量予測を行い、そこから蓄電池の適切な充電率(SOC)をマネジメントする「Smart SC」モードを搭載しています。
2. 計測表示ソフト「Webみえる化システム」搭載
施設の消費電力や発電量、運用実績をグラフィカルに表示する「Webみえる化システム」を搭載。ソフトウェアインストール不要でリアルタイムな発電状況をパソコンのWEBブラウザ上で確認できます。
3. 負荷追従型発電抑制機能
休日などの消費電力が少ない日は、常時「発電電力>消費電力」となるケースがあります。負荷追従型発電抑制機能により発電余剰の抑制が可能。消費電力が少ない日のRPR作動を防ぎ、構内負荷を随時補足して「太陽光発電量=構内負荷」となるように発電を抑制します。
4. UPSグレードの無瞬断切り替え機能を搭載
UPS(無停電電源装置)と同等の停電保護機能を搭載しており、サーバーなどの重要な設備を停電から守ります。
5. 条例キュービクル適合品
全モデルに一般社団法人電池工業会が承認する「条例キュービクル適合品」の筐体を使用しています。
導入場所の規模にきめ細かくお応えできるよう小容量の22.5kWhから大容量の1,006.3kWhまで幅広いラインナップを揃えております。
エリーパワー株式会社
https://www.eliiypower.co.jp/
〒141-0032 東京都品川区大崎1-6-4 新大崎勧業ビルディング19階
事業内容:大型リチウムイオン電池および蓄電システムの開発、製造、販売
■報道関係お問合せ先 広報部 玉井
・電話番号:03-6431-9047(広報部)/070-4285-6694(玉井)
・メールアドレス:aiko.tamai@eliiypower.co.jp
・お問い合わせフォーム:
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■製品に関するお問合せ先
・電話番号:03-6431-9044(本社営業部)
・お問い合わせフォーム:
製品ご購入前のお客様はこちら
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製品ご購入者様はこちら
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