大きな決断をするときに吉田が決まって訪れる場所がある。それが奈良県にある大神神社(おおみわ じんじゃ)だ。
「心を決める後押しを大神神社にしていただいているのかもしれません。僕にとって仕事は人生。69歳から僕の人生は始まったと思っています。それまでは勉強の期間。若い世代に伝えたいのは“想像力を持て”、“リスクを取れ”ということ。今の社会はチャレンジしないのもあるけど、簡単に諦めすぎる。自分で緊張感を持って維持していくことができるかどうか。それに尽きるのかもしれません」。
エリーパワーでは幅広い世代が働いている。世代の多様性を受け入れ、エリーパワーが継続して発展して、世の役に立つ企業になっていくことを吉田は願ってやまない。
「人生は仕事をしている時間のほうが長いと思います。その時間が自分で満足できるものでなければ幸せじゃない。仕事で大切なのは空想力です。皆の頭に描いていることをできるだけ同じようにしていく。個人でやることは違うけれど、共通のものが想像できるような集団にしていくことが会社の存続にとって一番大事。エリーパワーが継続して発展して、世の役に立つ企業になっていくこと。それだけを願っています」。